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保育士資格で働ける場所30選|保育園以外の転職先を種類別に解説

「保育園は限界だけど、せっかく取った資格を捨てたくない」と感じていませんか?保育士資格は、保育園以外にもたくさんの場所で活かせる国家資格です。

この記事では、保育士資格で働ける場所を30種類、カテゴリーごとに紹介します。自分に合う働き方のヒントを見つけてください。

この記事を読んでわかること
  • 保育士資格で働ける場所の全体像(5つのカテゴリー・全30選)について
  • 働く場所ごとのメリット・注意点について
  • 自分のタイプ別おすすめの転職先について
目次

1. 保育士資格で働ける場所は「5つのカテゴリー・全30種類」ある

1. 保育士資格で働ける場所は「5つのカテゴリー・全30種類」ある

厚生労働省の調査によると、保育士試験合格者の就職先は私立保育所(33.5%)・公立保育所(15.5%)・認定こども園(12.2%)のほか、児童福祉施設(4.4%)など多岐にわたります。

一方、資格保有者が就労で最も重視するのは「勤務時間・日数の条件が合うこと(54.2%)」です(野村総合研究所「潜在保育士実態調査」)。

この2つを重ね合わせると、現状では多くの保育士が「希望条件を満たしにくい職場」に集中している構造が見えてきます。転職を考えること自体は、決して珍しいことではありません。

働ける場所は大きく5つのカテゴリーに分かれます。

2. 保育士が転職を考えるきっかけで多い理由3つ

2. 保育士が転職を考えるきっかけで多い理由3つ

野村総合研究所の「潜在保育士実態調査」によると、資格を持ちながら保育の仕事をしていない方が就労で最も重視するのは「勤務時間・日数の条件が合うこと(54.2%)」です。

転職のきっかけとして特に多いのは以下の3つです。

①勤務時間・シフトが合わない

「土日に休みたい」「短時間だけ働きたい」という希望が保育園では叶いにくいケースです。学童保育・子育て支援センター・一般企業が解決策になりやすい職場です。

②体力的な限界を感じている

抱っこや立ち仕事による腰痛、感染症リスク、持ち帰り残業。

厚生労働省の資料では、保育士の離職の約50%が勤務5年未満の早期離職で、「事故への不安・責任の重さ」「低賃金」が主な理由として挙がっています。デスクワーク・院内保育所・小規模保育が選ばれやすい職場です。

出典:厚生労働省(石川労働局)「保育資格保有求職者の就業を希望しない理由」

③人間関係や担任業務のプレッシャーから離れたい

担任の責任、行事準備の持ち帰り、職場の人間関係など現場特有のストレスが積み重なるケースです。療育施設・企業内保育所・在宅ワークは担任制がなく、こうした負担が少ない職場です。

3. 保育士資格で働ける場所①「児童福祉施設」で子どもの生活を支える【15選】

3. 保育士資格で働ける場所①「児童福祉施設」で子どもの生活を支える【15選】

児童福祉法第7条に定められた「児童福祉施設」は、保育士資格が配置基準として定められている職場です。担任業務や行事準備とは異なるかたちで、子どもと深く関われます。

保育系施設(1〜5)

1. 小規模保育園

0〜2歳を対象に、定員6〜19人で保育を行う施設です。認可保育所より行事が少なく、落ち着いた環境で働けます。

  • メリット:少人数で担任プレッシャーが比較的少ない
  • 注意点:3歳以降は別施設に移るため、保護者への連携説明が必要

2. 院内保育所

病院が医療従事者のために設置した保育施設で、早朝・夜間保育に対応する施設もあります。

  • メリット:行事が少なく、一人ひとりに集中できる
  • 注意点:早朝・夜間シフトがある施設も多い

3. 企業内保育所(事業所内保育)

企業が従業員のために設置した保育施設です。行事が少なく、土日祝休みの職場も多くあります。

  • メリット:土日祝休みが多く、行事準備の負担が少ない
  • 注意点:小規模なため少人数のスタッフで対応することになる

4. 病児保育室

体調不良で保育施設や学校に行けない子どもを預かる施設で、医師・看護師と連携しながら保育を行います。

  • メリット:医療知識も身につく。少人数できめ細かく関われる
  • 注意点:衛生管理の知識が必要

5. 一時預かり事業(託児所)

保護者の急な用事などに応じて子どもを一時的に預かる施設です。商業施設内や単独施設として設置されています。

  • メリット:担任制がなく、シフトが組みやすい職場も多い
  • 注意点:パート・派遣雇用が多く、収入が不安定なケースもある

社会的養護施設(6〜9)

6. 児童養護施設

さまざまな事情で家庭で生活できない子どもたちが暮らし、保育士が食事・入浴・学習サポートなど日常生活全般を支える施設です。

  • メリット:持ち帰り残業がほぼなく、子どもの成長を長期にわたって見守れる
  • 注意点:夜勤・宿直があるシフト制が基本

7. 乳児院

0〜2歳の乳幼児が生活する施設で、新生児ケアや発達段階に応じた関わりが求められます。

  • メリット:少人数で一人ひとりに集中できる
  • 注意点:24時間体制のため夜勤あり

8. 母子生活支援施設

事情を抱えた母子世帯が生活する施設で、子どもの保育だけでなく母親の生活全般もサポートします。

  • メリット:子育て支援の視点で母親とも関わりやすい
  • 注意点:福祉的な知識が役立つ場面が多い

9. 助産施設

経済的に困難な妊産婦を支援する施設で、出産前後のケアや新生児対応を行います。産後ケアへの需要が高まっています。

  • メリット:生命の誕生に関わる特別な経験ができる
  • 注意点:医療従事者との連携が必要

専門支援・保護施設(10〜13)

10. 児童心理治療施設

心理的な問題を抱える子どもが入所または通所し、心理療法や生活指導を受ける施設です(児童福祉法第7条)。

  • メリット:心理職など専門職との連携で保育以外の知識も身につく
  • 注意点:心理的ケアが必要な子どもへの対応力が求められる

11. 児童自立支援施設

非行や生活上の問題を抱える子どもが入所し、生活指導・学習支援・職業指導を行う施設です(児童福祉法第7条)。

  • メリット:子どもの自立を長期的に支援できる。公的施設のため待遇が安定していることが多い
  • 注意点:思春期の子どもが中心で、生活指導のスキルが求められる

12. 一時保護施設

虐待などの緊急事情で子どもを一時的に保護する、児童相談所に併設された施設です(児童福祉法第12条の4)。

  • メリット:社会的に必要性が高い。公的機関のため待遇が安定していることが多い
  • 注意点:緊急対応や心理的なケアが必要な場面が多い

13. 小規模住居型児童養育事業(ファミリーホーム)

養育者の住居で5〜6人の子どもを家庭的な環境で養育する事業です(児童福祉法第6条の3第8項)。保育士資格があると従事者として認められます。

  • メリット:家庭的な雰囲気で子どもと深く関われる
  • 注意点:住み込みや常時対応が必要なケースもある

地域支援施設(14〜15)

14. 児童館・学童保育

放課後や長期休暇中に小学生を対象とする施設で、担任制がなく子どもが自由に過ごす時間を見守るスタイルが基本です。

  • メリット:行事準備の負担が少ない。土日休みの職場も多い
  • 注意点:勤務時間が午後〜夕方中心になることが多い

15. 子育て短期支援事業(ショートステイ)

保護者の病気・育児疲れなどで、原則7日以内、子どもを預かる事業で、児童養護施設などに併設されているケースが多くあります。

  • メリット:緊急性の高い支援に携われる
  • 注意点:突発的な対応が求められる

4. 保育士資格で働ける場所②「療育・発達支援」で一人ひとりと深く向き合う【3選】

4. 保育士資格で働ける場所②「療育・発達支援」で一人ひとりと深く向き合う【3選】

放課後等デイサービスや児童発達支援の事業所数は年々増加しており、保育士の求人も増えています。

16. 放課後等デイサービス

障害のある6〜18歳の子どもが放課後や休日に通う支援施設です。

  • メリット:少人数で一人ひとりに寄り添える。平日日中勤務が中心
  • 注意点:障害特性の理解と専門知識を継続的に学ぶ姿勢が必要

17. 児童発達支援センター

就学前(0〜6歳)の障害のある子どもが通所する施設で、言語聴覚士(ST)や作業療法士(OT)など専門職と連携しながら支援します。

  • メリット:多職種連携で専門性が高まる。保育スキルをそのまま活かせる
  • 注意点:専門用語や医療的な知識を学ぶ必要がある

18. 障害児入所施設

障害のある子どもが入所して生活する施設で、「福祉型」と「医療型」があります(児童福祉法第7条)。

  • メリット:子どもの成長を長期的に支えられる
  • 注意点:医療的ケアへの対応力が求められる場合がある

療育分野でのキャリアアップとして、経験を積むと「児童発達支援管理責任者(児発管)」の資格取得を目指せます。

支援計画の作成や職員指導を担うリーダー職で、給与アップも期待できます。

5. 保育士資格で働ける場所③「教育・子育て支援」で子どもと関わりながら働き方を変える【4選】

5. 保育士資格で働ける場所③「教育・子育て支援」で子どもと関わりながら働き方を変える【4選】

保育園に近い環境で働きながら、担任責任や持ち帰り残業から解放されたい方に向いています。

19. 認定こども園・幼稚園

保育士資格で働ける教育施設で、認定こども園では幼稚園教諭免許も持っていると活躍の幅が広がります。

  • メリット:土日祝休みが多く、長期休暇もある
  • 注意点:認定こども園では幼稚園教諭免許の取得が望ましい

20. 子育て支援センター

地域の乳幼児と保護者が集まれる公的な支援拠点で、保護者への相談対応や育児情報の提供が主な仕事です。

  • メリット:担任業務・行事準備なし。土日休みの職場も多い
  • 注意点:相談対応のコミュニケーションスキルが重要

21. 幼児教室・習い事講師

リトミック・英語・体操・絵画など、子ども向け習い事スクールで講師として働きます。保育経験で培った子どもへの関わり方がそのまま活きます。

  • メリット:得意なことを仕事にできる。時間帯を選べる場合も多い
  • 注意点:業務委託・パートの募集が多い

22. インターナショナルスクール・プレスクール

英語環境での保育を行う施設で、英語力があれば保育士資格とあわせて強いアピールになります。

  • メリット:英語スキルを活かしながら保育を続けられる
  • 注意点:英語でのコミュニケーションが求められる

6. 保育士資格で働ける場所④「一般企業・デスクワーク」で体への負担を減らす【6選】

6. 保育士資格で働ける場所④「一般企業・デスクワーク」で体への負担を減らす【6選】

野村総合研究所の「潜在保育士実態調査」では、「1日の短時間勤務(22.3%)」「土日祝休み(16.8%)」を重視する声が多く挙がっています。

体力的な限界を感じている方や土日に休みたい方には、一般企業やデスクワークが選択肢になります。

出典:野村総合研究所「潜在保育士実態調査」プレスリリース

23. 保育園・保育会社の本部スタッフ

複数の保育施設を運営する会社で、採用・広報・運営管理などを担うポジションです。

  • メリット:土日祝休み・残業少なめの環境が多い。保育知識が直接活きる
  • 注意点:PCスキルや事務処理の経験があると有利

24. 保育士専門の転職・人材コーディネーター

保育士向け転職支援サービスや人材派遣会社で、求職者をサポートする仕事です。

  • メリット:電話・メール・面談対応がメイン。体力的な負担が少ない
  • 注意点:営業目標がある職場も多い

25. 子ども向け玩具・教材メーカー

おもちゃや絵本・学習教材の企画・開発・品質管理などに、保育士経験者が求められることがあります。

  • メリット:保育の専門知識を商品づくりに活かせる
  • 注意点:求人数が多くないため、こまめにチェックする必要がある

26. 子ども服・アパレル(販売・商品企画)

着脱しやすさ・安全性など保育士の視点を活かして、販売スタッフや商品企画職として働けます。

  • メリット:子どもや保護者と接する機会がある
  • 注意点:接客販売業のため土日出勤が基本のケースが多い

27. フォトスタジオ(写真館)スタッフ

七五三・お宮参り・入園記念などの撮影で、子どもをあやしてベストショットを引き出す「あやす力」が直接活きる職場です。

  • メリット:子どもと笑顔で関われる。体力的な負担も少なめ
  • 注意点:七五三シーズンなど繁忙期の土日出勤がある

28. テーマパーク・商業施設のキッズスタッフ

テーマパーク内の託児スペースや迷子センター、ショッピングモールのキッズコーナーなどで子どもの対応を担います。

  • メリット:明るい環境で子どもと関われる
  • 注意点:派遣・アルバイト雇用が多く、収入が不安定なケースもある

7. 保育士資格で働ける場所⑤「在宅・フリーランス」でライフステージに合わせて働く【2選】

7. 保育士資格で働ける場所⑤「在宅・フリーランス」でライフステージに合わせて働く【2選】

日本生命の調査(2025年)では、元保育士・潜在保育士の42.9%が「希望条件が合えば保育関連の仕事に挑戦したい」と回答しています。

短時間・希望条件を満たせる働き方の選択肢として、在宅・フリーランス型の仕事が注目されています。

29. ベビーシッター・家庭的保育事業(保育ママ)

ベビーシッターは保護者の自宅でマンツーマン保育を行います。保育ママは自宅などで0〜3歳の子どもを少人数で預かる市区町村認定の制度です。

どちらも保育士資格があることで保護者からの信頼が高まります。

  • メリット:自分のペースで働ける。マッチングサービスへの登録でも有利
  • 注意点:一人対応のため緊急時の判断力が必要。代替要員がいないためキャンセルしにくい

30. 保育関連のWebライター・オンライン講師

保育士経験をもとに、育児メディアへの記事執筆やオンラインでの幼児教室・保護者向け講座の講師として活躍できます。

  • メリット:完全在宅で時間の自由度が高い
  • 注意点:最初は収入が不安定なことが多く、自分で仕事を獲得する力が必要

8. 働く場所を選ぶ前に確認したい勤務条件早見表

主な職場を「土日祝休み」「夜勤・宿直」「担任制」「残業」「正規雇用」の5つの条件で横断比較しました。転職先を絞り込む際の参考にしてください。

9. 自分に合う働き場所の選び方|4つのタイプ別チェック

「何に不満があって」「何を大事にしたいか」を整理することが、働く場所を選ぶ第一歩です。

タイプA:子どもと深く長期的に関わりたい

おすすめ:児童養護施設・乳児院・放課後等デイサービス・障害児入所施設

社会的養護や発達支援の分野で、子どもの日常生活を長期的にサポートする仕事が向いています。

タイプB:体力的な限界を感じていてデスクワークに移りたい

おすすめ:保育会社本部スタッフ・人材コーディネーター・玩具・教材メーカー

現場で培った対人スキルや子ども理解は、デスクワークでも評価されます。電話・書類対応にも保育士経験が活きます。

タイプC:育児・家庭と両立しながら柔軟に働きたい

おすすめ:ベビーシッター・保育ママ・学童保育・子育て支援センター(パート)

日本生命の調査(2025年)では、元保育士・潜在保育士の42.9%が「希望条件が合えば保育関連の仕事に挑戦したい」と回答しており、希望条件として短時間勤務(野村総合研究所:22.3%)や土日祝休み(同:16.8%)が多く挙がっています。

条件の壁が下がれば再び資格を活かせる可能性は高く、まずはパートや業務委託から始めるのも現実的な選択肢です。国家資格があるぶん採用されやすい傾向があります。

タイプD:子どもと関わる楽しさはそのままに、環境を変えたい

おすすめ:フォトスタジオ・幼児教室・子ども服販売・テーマパーク・院内保育所

「あやす力・笑顔を引き出す力」という強みを、商業サービスや小規模な保育環境で活かせます。

よくある質問

よくある質問

10. まとめ:保育士資格は保育園の外でも活かせる

10. まとめ:保育士資格は保育園の外でも活かせる

保育士資格で働ける場所は全部で30種類。「今の働き方はつらいけど、資格は捨てたくない」と思っているなら、ぜひこの記事を参考に自分に合う場所を探してみてください。

これまで積み上げてきた経験と資格は、場所を変えても活かせます。

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