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保育士の年収はいくら?最新平均と手取り・給料アップのコツを解説

保育士として日々子どもたちと向き合う中で、「自分の年収は平均と比べてどうなのかな?」「これからお給料は上がっていくの?」と不安に感じるケースも少なくありません。

行事の準備や日案・週案の作成、保護者対応など、保育士の仕事は心身ともにハードな「感情労働」の一面があります。

それだけに、頑張りが正しくお給料に反映されているかを知ることは、前向きに働き続けるためにとても大切なことです。

公的なデータをもとに保育士の年収のリアルを紐解き、無理なく収入を増やしていくための具体的なヒントを紹介します。

この記事を読んでわかること
  • 最新の保育士平均年収と手元に残る手取り額のリアルについて
  • 処遇改善手当の仕組みと今の職場で給料を増やす具体的な手順について
  • ライフステージに合わせた働き方と後悔しない求人票の見極め方について
目次

1. 保育士の平均年収はいくら?【2026年最新データ】

1. 保育士の平均年収はいくら?【2026年最新データ】

まずは、保育士の平均的な収入が全国でどのくらいなのか、客観的な数字を見てみましょう。

全国平均の年収・月収・ボーナスの目安

厚生労働省の調査によると、2026年最新予測データ / 厚生労働省の調査(令和6年)によると、保育士の平均年収は約406.8万円に達しています。

月収に換算すると約27万円(各種手当含む)、年間ボーナスなどは約70万円という結果です。

数年前と比較すると、国を挙げた賃金改善の取り組みにより、保育士の年収は少しずつ上昇傾向にあります。

都道府県別のランキング!地域によって給料に差が出る理由

保育士の年収は、働く地域によって大きな差があります。

都市部と地方の傾向

東京都や神奈川県などの首都圏、大阪府といった都市部では平均年収が400万円を超える一方、地域によっては300万円台前半となるケースも少なくありません。

地域差が生まれる背景

これは、地域ごとの物価の違いに加え、待機児童対策として自治体独自の上乗せ手当(居住支援手当など)が充実しているかどうかが大きく影響しているためです。

「額面」と「手取り」の違いは?手元に残るお金を計算してみよう

求人票や給与明細に書かれている「総支給額(額面)」が、そのまま銀行に振り込まれるわけではありません。

手取り額の目安

そこから社会保険料(健康保険・厚生年金など)や税金が差し引かれた金額が「手取り」となります。

一般的に、手取り額は額面の約8割が目安です。例えば月収25万円の場合、実際に自由に使えるお金は約20万円となります。

出典:令和5年賃金構造基本統計調査(厚生労働省)

2. 知らないと損?保育士の年収を決める「処遇改善手当」の仕組み

2. 知らないと損?保育士の年収を決める「処遇改善手当」の仕組み

保育士の給料を語る上で欠かせないのが「処遇改善手当」です。お給料袋の中身に直結する重要なポイントを整理しました。

処遇改善等加算I・II・IIIって何?お給料袋にどう反映される?

国は保育士が長く働ける環境を作るために、園に対して補助金を出しています。

  • 処遇改善I: 全ての職員の給料を底上げするためのもの
  • 処遇改善II: 主任やリーダーなど、役職や経験に応じた手当(月額5,000円〜40,000円程度)
  • 処遇改善III: 2022年から始まった、全職員を対象とした月額9,000円程度の賃上げ

これらは基本給に組み込まれている場合もあれば、「処遇改善手当」として別項目で支給されている場合もあります。

年収に直結!手当がもらえないと感じる場合に確認すべきポイント

「国が賃上げすると言っているのに、自分のお給料が変わっていない」と感じる場合は、以下の点を確認してみましょう。

園による配分ルールの違い

この補助金は、園の判断で職員に配分するルールになっているため、全員に一律で配られるとは限りません。

さらに2026年度からは、国の方針により約5.3%の追加引き上げが予定されており、待遇改善は加速しています。

受講条件の確認

キャリアアップ研修の修了が支給条件になっている手当もあるため、対象者になっているか、就業規則や給与規定をチェックしてみることが大切です。

出典:保育士等の処遇改善について(こども家庭庁)

3. 年齢や経験で保育士の年収はどう変わる?キャリアごとの目安

キャリアで変わる「年収」のカタチ

長く続けるほど、専門性が評価される時代へ

🌱 ¥3.0M 20代前半:スタート
🌼 ¥3.5〜4.0M 30代:中堅・リーダー
🌳 ¥4.5M〜 40代以降:ベテラン

✨ キャリアアップによる「加算」の目安

処遇改善手当

分野別・専門リーダー

+¥5,000〜40,000/月

役職手当

主任・園長・管理職

¥5.0M〜年収目安

保育士の仕事は、長く続けるほど専門性が評価され、年収も上がっていく仕組みが整いつつあります。

20代・30代・40代…経験年数ごとの年収推移イメージ

  • 20代前半: 年収300万円前後からスタート
  • 30代: 経験を積み中堅となると350万〜400万円
  • 40代以降: ベテラン層では450万円を超えるケースも

現在は勤続年数に応じた加算制度が以前よりも強化されています。

主任・園長・キャリアアップ官職でどれくらい手当がつく?

現場のリーダー役である「職務分野別リーダー」や「専門リーダー」といった役職につくと、処遇改善手当として月に5,000円から4万円程度の上乗せが期待できます。

さらに管理職になれば、役職手当により年収500万円以上を目指すことも可能です。

4. ライフステージ別・保育士として理想の年収を叶える「働き方」診断

今の私は、どっち?
働き方のセルフ診断

自由な選択ができる保育士の強み

💎

「収入」を最大化

残業手当がつく園 夜勤のある施設 ガッツリ貯める時期
🌿

「生活」を最優先

パート・派遣・時短 行事少なめの小規模園 無理なく続ける時期

✨ 生涯年収を上げる「最大」のコツ

「辞める」より「形を変えて続ける」
ブランクを作らないことが、将来の大きな加算に。

ライフステージの変化に合わせて働き方を柔軟に選べるのは、保育士の強みです。

今は稼ぎたい?それともバランス?時期に合わせた選択肢

収入を重視したい時期

独身で体力もあり、しっかり貯金したい時期は、残業手当がしっかり出る園や、夜勤のある施設形態を選ぶことで年収を最大化できます。

プライベートを重視したい時期

子育て中や介護中などは、パートや派遣、あるいは行事が少なめの小規模園などを選ぶことで、無理なく仕事を継続できます。

長く続けることが保育士としての「生涯年収」を上げる一番の近道

一度離職してブランクが空くと、手当の算定基準となる経験年数がリセットされる場合があります。

無理をして燃え尽きてしまうよりも、状況に合わせて雇用形態を変えながらでも「保育の現場に居続けること」が、結果として生涯年収を高く保つコツです。

5. 今の職場で保育士が年収アップを実現するための具体的な3ステップ

5. 今の職場で保育士が年収アップを実現するための具体的な3ステップ

転職を考えなくても、今の環境でできることがあります。

1. 「キャリアアップ研修」の対象になるよう園に相談する

手当をもらうためには、自治体の研修受講が必要です。早めに「受講したい」という意思を園長に伝えておきましょう。

2. 資格取得や専門性を高めて評価につなげる

「絵本専門士」や「リトミック指導者」など、園の保育方針に役立つ資格は、園独自の資格手当や賞与の査定にプラスに働くことがあります。

3. 住宅手当や自治体独自の補助金をフル活用する

自治体が行っている「保育士宿舎借り上げ支援事業」などを利用すれば、月額数万円の家賃補助が受けられる場合があります。これは実質的な年収アップと同じ効果があります。

出典:保育士宿舎借り上げ支援事業について(こども家庭庁)

6. 納得の年収を叶えるために!保育士の失敗しない環境選びのコツ

6. 納得の年収を叶えるために!保育士の失敗しない環境選びのコツ

もし今の職場で改善が見込めない場合は、より条件の良い環境を探すのも一つの手です。

求人票のここをチェック!「基本給」が低い場合の注意点

「月給25万円」とあっても、基本給が極端に低い場合は要注意です。

ボーナスは「基本給の○ヶ月分」と計算されることが多いため、基本給が低いと結果として年収が伸び悩みます。

年収だけでなく「持ち帰り残業(メンタル・ロード)」とのバランスを見極める

年収が高くても、毎日深夜までの準備や持ち帰り仕事で心身が持ちません。

保育士の仕事は高い専門性を要する「感情労働」です。自分の心にゆとりを持てるだけの「業務量」と「給料」のバランスが取れているか、冷静に見極めましょう。

7. まとめ:保育士の年収アップは「正しく知ること」から始まる

7. まとめ:保育士の年収アップは「正しく知ること」から始まる

保育士の年収は、国の制度変更によって以前よりも着実に向上しています。

「保育士だから給料が低い」と諦める必要はありません。まずは今の給料が適正なのかを知り、公的な支援制度を正しく活用することから始めてみませんか。

子どもたちの成長を支える素晴らしい仕事だからこそ、自身の将来もしっかりと考え、納得して働き続けられる未来を選んでいきましょう。

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