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サビ管の年収・月給・手取りの実態|厚生労働省データで徹底解説

障害福祉の現場で「サビ管(サービス管理責任者)を目指している」「今の給料が適正か知りたい」と感じている方は多いのではないでしょうか。

サビ管は支援計画の策定から職員育成まで担う、事業所の要となるポジションです。「実際の年収はどのくらいか」「なぜ給料が高いといわれるのか」を正確に知ることが、キャリア判断の第一歩になります。

この記事では、厚生労働省の公的調査データをもとに、サビ管の年収・月給・手取りの実態を解説します。

この記事を読んでわかること
  • 厚生労働省の最新データによるサビ管の平均年収・月給・手取りの目安について
  • 施設形態・雇用形態・他職種との給料の違いと、給与が高い理由について
  • 今の職場で、または転職で年収を上げるための具体的な方法について
目次

1. サビ管の年収はいくら?【最新データで確認】

公的データをもとに、常勤・非常勤別の年収と手取り額を確認しましょう。

常勤サビ管の平均年収は約486.5万円

項目金額
平均給料月額405,480円
試算年収(月給×12)約486.5万円
平均年間賞与(一時金)約75.6万円

厚生労働省「令和6年度 障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査」によると、常勤サビ管の平均給料月額は405,480円、試算年収は約486.5万円です。

前年(令和5年度)比で月給が+20,360円増加しており、処遇改善の効果が数字に表れています。

出典:厚生労働省「令和6年度 障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査」

手取り額の目安はどのくらい?

社会保険料・所得税・住民税を差し引いた手取りは、一般的に額面の約80%が目安です。

扶養家族の有無や加入保険によって変わりますが、おおよそ以下の水準を参考にしてください。

  • 年収約486.5万円の場合:手取り年収 約389万円
  • 月給405,480円の場合:手取り月給 約32.4万円

非常勤サビ管の年収は約249万円

同調査によると、非常勤サビ管の平均年収は約249万円で、常勤との差は約237万円です。

勤務時間・日数が異なるため単純比較はできませんが、雇用形態が年収に与える影響は非常に大きいといえます。

出典:厚生労働省「令和6年度 障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査」

2. サビ管の月給・ボーナスの内訳を詳しく見てみよう

2. サビ管の月給・ボーナスの内訳を詳しく見てみよう

「月給40万円」の中身を知らないと、職場比較や交渉の判断ができません。

月給の構成要素と賞与の目安を確認します。

月給の構成:基本給+手当+一時金按分

厚生労働省の調査では、サービス管理責任者の平均給与月額(405,480円)は、基本給・各種手当・一時金の月割り分で構成されています。

事業所や雇用条件によって内訳は異なりますが、参考として以下の構成イメージを示します。

内訳項目月額目安
基本給約222,000円前後
各種手当(職種・資格・通勤・処遇改善加算 等)約120,000円前後
一時金の月割り(賞与按分)約63,030円
合計(平均給料月額)405,480円

出典:厚生労働省「令和6年度 障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査」

年間ボーナス(賞与)の目安

年間賞与の平均は約75.6万円(月給の約2ヶ月分)です。

処遇改善加算を積極的に取得している事業所では、これより上乗せされるケースもあります。

3. サビ管の年収は他職種・全産業平均と比べて高い?

3. サビ管の年収は他職種・全産業平均と比べて高い?

実際にどのくらい差があるのか、福祉業界内の他職種と日本全体の平均、両方と比較します。

障害福祉の他職種との比較

同じ障害福祉の現場で働く福祉・介護職員全体の平均給与月額(327,720円)と比較すると、サービス管理責任者の平均給与月額(405,480円)は月額約77,760円・年収換算で約93万円高い水準です。

職種平均年収の目安
サービス管理責任者(サビ管)約486.5万円
生活支援員約370〜380万円
世話人約290〜330万円
事務員約330〜350万円

出典:厚生労働省「令和6年度 障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査」

日本全体の平均年収と比べると?

日本全体の平均年収は約460万円(令和5年・国税庁「民間給与実態統計調査」)です。サビ管はこれを約26万円以上上回り、全産業で見ても高水準な職種といえます。

出典:厚生労働省「障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査(一覧)」

4. サビ管の年収は施設形態・地域・事業規模でどう変わる?

同じサビ管でも、どの事業所で働くかで年収は大きく変わります。

施設の種類・規模・地域の3軸で整理しました。

事業種別の平均年収の傾向

施設形態年収の目安
就労移行支援450万〜500万円台
就労継続支援A型440万〜490万円台
就労継続支援B型420万〜470万円台
共同生活援助(グループホーム)430万〜480万円台
生活介護420万〜460万円台

就労移行支援・就労継続支援A型は収益基盤が比較的安定しており、給与水準が高い傾向があります。

事業規模も給与を左右する

大規模法人は処遇改善加算の取得額が大きく、サビ管への給与配分も手厚い傾向があります。

小規模事業所では収益の制約から給与が抑えられるケースもあります。

地域差について

東京都では地域手当・物価を反映し、月給ベースで29.3万〜37.5万円程度と全国トップ水準とされています。

地方では同じ経験年数でも月給に数万円の差が生じることがあります。

5. なぜサビ管の給料は高い?年収水準を支える3つの理由

5. なぜサビ管の給料は高い?年収水準を支える3つの理由

法令・資格要件・業務の性質という3つの構造的な背景が、サビ管の高い給与水準を支えています。

理由1:障害福祉サービス事業所が急増し、需要が拡大している

障害福祉サービスの利用者数・事業所数は年々増加しています。

法令上、一定規模の事業所にはサビ管の配置が義務付けられているため、需要に対して供給が追いつかない状態が続いています。

出典:厚生労働省「障害福祉サービス等の最近の動向について」

理由2:要件が厳しく、有資格者が少ない

サビ管になるには実務経験3〜8年(対象者の種別による)に加え、都道府県が実施するサービス管理責任者研修の修了が必須です。

このハードルの高さが有資格者の希少価値を押し上げています。

理由3:業務の責任の重さが待遇に反映されている

個別支援計画の策定・管理、スタッフの育成、関係機関との連携調整など、サビ管は事業所の支援品質全体を担います。

その責任の重さが給与水準に反映されています。

6. 転職しなくてもできる!サビ管が現職で年収を上げる3つの方法

今の職場でも、取り組み次第で年収を上げることができます。まずは現職でとれる手段を確認しましょう。

方法1:他の職種との兼務で手当を増やす

多くの事業所では、サビ管が管理者(施設長)や生活支援員を兼務することが認められています。

兼務により役職手当・業務手当が加算され、月数万円の収入増につながるケースがあります。

方法2:資格を追加取得して資格手当を得る

介護福祉士・社会福祉士・精神保健福祉士などの国家資格を取得すると、資格手当の対象になる場合があります。

「ダブルライセンス」は転職時にも有利に働きます。

方法3:勤続年数を重ね、定期昇給を積み上げる

経験年数10年以上のベテランサビ管では550万円以上の年収を得るケースもあります。

定期昇給・資格手当・役職手当が積み重なり、長期勤続が着実な年収アップにつながります。

7. 転職でサビ管の年収を上げるには?加算制度を意識した職場の選び方

7. 転職でサビ管の年収を上げるには?加算制度を意識した職場の選び方

転職で年収を上げるには、「どの事業所を選ぶか」が最重要です。給与水準に直結する4つのポイントを確認しましょう。

チェックポイント1:処遇改善加算を取得しているか・どのランクか

「福祉・介護職員等処遇改善加算」を取得している事業所では、加算分が給与に上乗せされます。

未取得の事業所との年収差は年間数十万円に及ぶこともあるため、応募前に必ず確認しましょう。

さらに、現在の障害福祉事業所の約87%が処遇改善加算を取得していますが、最上位区分の加算Ⅰを取得している事業所は全体の約50%にとどまります(厚生労働省「令和6年度調査」)。

求人票で加算の有無だけでなく、加算Ⅰ・Ⅱのどのランクを取得しているかまで確認することで、より実質的な給与水準を見極めることができます。

チェックポイント2:特定処遇改善加算も確認する

「福祉・介護職員特定処遇改善加算」は、経験・技能のある職員に重点的に賃金を充てる制度です。

この加算を取得している事業所では、サビ管への配分が厚くなる傾向があります。

チェックポイント3:大規模法人・医療連携型施設を視野に入れる

大規模法人や医療機関と連携する事業所は財務基盤が安定しており、給与水準が高くなりやすい傾向があります。

求人票の事業所名から運営法人の規模を確認することも有効です。

チェックポイント4:兼務の可否を事前に確認する

「管理者との兼務が可能か」を面接や求人票で確認しておきましょう。兼務可の事業所では、入職直後から月給のベースアップが期待できます。

8. サビ管の年収の将来性は?今後の給与水準を読み解く

「今の年収」だけでなく、「これからどう変わるか」もキャリア判断の重要な材料です。直近の推移と制度背景から将来性を整理します。

直近1年で月給が約2万円増加している

前年(令和5年度)と令和6年度を比較すると、常勤サビ管の平均月給は約20,360円増加しました。

国の処遇改善加算の拡充が、着実に数字へ反映されています。

出典:厚生労働省「令和6年度 障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査」

障害福祉予算は毎年増額傾向にある

利用者数・事業所数の増加に合わせ、国の障害福祉関連予算も拡大を続けています。

配置義務のあるサビ管の需要は引き続き高まる見通しであり、有資格者の希少価値は当面維持される見込みです。

出典:厚生労働省「障害福祉サービス等の最近の動向について」

5年後の年収イメージ(試算)

直近の上昇実績をもとにした参考試算は以下のとおりです。

時点平均月給の目安試算年収
現在(令和6年度)約405,000円約486万円
5年後(試算)約455,000円前後約510〜546万円

※制度改正や事業所の状況によって変動します。

9. サビ管に関するデータの調査条件と数値の読み方

「サビ管の平均年収」はWebサイトによって466万円・473万円・486.5万円など数値が異なります。数値が間違っているのではなく、集計条件が異なるためです。

数値がサイトによって異なる主な理由

  • 集計対象の違い
    :「全事業所平均」と「特定処遇改善加算取得事業所のみの平均」では数値が異なります。
  • 常勤換算か常勤のみか
    :非常勤を時間換算で含めるかどうかで数値が大きく変わります。
  • 調査年度の違い
    :令和4〜6年度と年度によって水準が異なります。最新データほど高い傾向にあります。

本記事で使用した数値の条件

本記事は厚生労働省「令和6年度 障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査」の、常勤サビ管のみを対象とした平均給料月額(405,480円)を基準としています。

試算年収(約486.5万円)は月給×12ヶ月の計算値で、賞与は別計上です。

出典:厚生労働省「令和6年度 障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査」

よくある質問

サビ管で年収700万円は目指せますか?

可能性はあります。

大規模法人での勤続・役職手当・兼務・高加算取得事業所への転職といった条件が重なれば、600〜700万円台に到達したケースも報告されています。

ただし複数の好条件が揃うことが前提です。

都会と地方でどのくらい年収差がありますか?

東京都のサビ管の月給は29.3万〜37.5万円と全国トップ水準とされています。

同じ経験年数・施設形態でも地方では月給が2〜5万円程度低くなるケースがあり、年収換算で24万〜60万円程度の差が生じることがあります。

管理者と兼務すると実際いくら増えますか?

事業所によって異なりますが、管理者兼務で月2〜5万円程度の役職手当・兼務手当が加算されるケースが多く見られます。

年収換算で24万〜60万円相当のプラスになることもあり、転職せずに収入を上げる手段として効果的です。

資格手当が一番つくのはどの資格ですか?

社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士は資格手当の対象として広く設定されています。

月3,000〜15,000円程度の手当が加算される事例が多く、複数資格の保有でさらに有利になります。

サビ管になるにはどうすればいいですか?

対象分野での実務経験(3〜8年)を積んだ上で、都道府県が実施する「サービス管理責任者研修(基礎研修・実践研修)」を修了することが必要です。

要件の詳細は最新の公的情報または各都道府県の窓口でご確認ください。

まとめ:サビ管の年収は「選択」で大きく変わる

まとめ:サビ管の年収は「選択」で大きく変わる

この記事でご紹介した内容を整理すると、以下のとおりです。

確認事項ポイント
平均年収常勤約486.5万円・非常勤約249万円(令和6年厚生労働省調査)
手取りの目安額面の約80%(年収約389万円・月手取り約32万円)
年収が高い理由需要増・有資格者の希少性・業務責任の重さ
年収アップの主な手段兼務・資格追加取得・加算取得事業所への転職
将来性直近2年で月給+約2万円増。障害福祉予算の拡大が継続見込み

サビ管の年収は、事業所の種類・規模・加算取得状況・兼務の有無によって大きく変わります。

「今の給料が適正か」「もっと条件のいい職場に移りたい」と感じたら、まず市場の相場を正確に把握することから始めてみましょう。

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