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学童保育で働く保育士の仕事内容とは?給料や保育園との違いも解説

「保育士の資格を学童保育でも活かせるって聞いたけれど、実際にどんな仕事なの?」「保育園と何が違って、お給料はどのくらい?」——そんな疑問を持つ保育士は少なくありません。

学童保育は小学生の放課後を支える場として需要が高まり、保育士資格を活かせる職場として注目されています。

この記事では、仕事内容や一日の流れ、保育園との違い、給料、必要な資格まで、働くうえで知っておきたいことをまとめました。

この記事を読んでわかること
  • 学童保育の仕事内容と、保育園との働き方の違いについて
  • 学童保育の給料相場と、保育士資格・資格手当で変わる収入について
  • 放課後児童支援員の資格の取り方と、保育士資格の活かし方について

1. 学童保育とは?放課後児童クラブの基本をわかりやすく解説

1. 学童保育とは?放課後児童クラブの基本をわかりやすく解説

学童保育とは、共働きなどで放課後に保護者が家庭にいない小学生を対象に、遊びや生活の場を提供する事業です。

正式には「放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)」と呼ばれ、児童福祉法にもとづいてこども家庭庁が所管しています。「学童クラブ」「児童クラブ」など、地域によって呼び名はさまざまです。

共働き世帯の増加を背景に、学童保育を利用する子どもは年々増えています。こども家庭庁の調査では、登録児童数は約157万人と過去最多を更新し、待機児童も16,330人にのぼります。受け皿が足りない一方で職員は不足しており、保育士資格を持つ人材が求められています。

学童保育の対象年齢と利用時間

対象は小学1〜6年生ですが、実際には低学年の利用が中心で、1〜3年生が全体の約8割を占めています。

利用時間は運営形態によって異なり、平日は授業のあとから18時〜19時ごろまで、夏休みなどの長期休暇中は朝から一日を通して開所するのが一般的です。

公的統計でも、18時半を超えて開所する施設が全体の約6割を占めています。

放課後子ども教室との違い

よく混同されるのが「放課後子ども教室」です。こちらは文部科学省が所管し、就労の有無を問わずすべての子どもが参加できる遊び・学びの場です。

一方、学童保育は就労家庭の子どもを対象とした「毎日の生活の場」である点が異なります。近年は両者を一体的に運営する自治体も増えています。

出典:こども家庭庁「令和7年 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況」

2. 保育士が働く学童保育の仕事内容|一日の流れ

2. 保育士が働く学童保育の仕事内容|一日の流れ

学童保育の仕事は、単なる「見守り」ではありません。子どもが安心して過ごせる環境をつくり、遊びや生活を通して自立や社会性を育てる育成支援が中心です。主な仕事は次のとおりです。

  • 下校してくる子どもの受け入れと出欠確認
  • 宿題や自主学習の見守り・サポート
  • おやつの準備と提供
  • 室内遊び・外遊び・工作・行事などの企画と運営
  • けがや事故を防ぐための安全管理
  • 保護者へのお迎え対応・連絡、学校との連携
  • 育成支援の記録や翌日の準備といった事務作業

平日の一日の流れ

夏休みなど長期休暇中の過ごし方

夏休み・冬休みなどの長期休暇中は、朝から夕方まで一日を通して子どもを預かります。

1日8時間以上の開所となる日も多く、昼食(弁当持参または施設で提供)をはさんで、遠足や制作などのプログラムを組むこともあります。

子どもと過ごす時間が長い分、平日以上に体力とスケジュール管理が求められます。

3. 学童保育と保育園の違い|対象年齢・仕事内容・働き方

保育園で働いてきた人にとって、学童保育は「同じ子ども相手でも働き方がかなり違う」と感じる職場です。主な違いを整理しました。

「生活の世話」から「見守り・伴走」へ

保育園では身のまわりの世話が大きな比重を占めますが、小学生は多くのことを自分でできます。

そのため学童保育では、子どもの「やりたい」を尊重して見守り、必要なときに手を貸す関わりが中心です。

保育士として培った子ども理解や声かけのスキルは、この見守り型の関わりでも活かしやすいといえます。

4. 学童保育で働くのに資格は必要?保育士資格の活かし方

4. 学童保育で働くのに資格は必要?保育士資格の活かし方

結論からいうと、学童保育で働くために必須の資格はありません。無資格・未経験でも「学童指導員」「補助員」として働けます。ただし、より専門的な役割を担う資格として「放課後児童支援員」があります。

放課後児童支援員は、2015年の子ども・子育て支援新制度でつくられた任用資格です。各クラブ(支援の単位)ごとに2人以上を配置することが原則で、資格保有者は採用や待遇の面で優遇されやすくなっています。

ここで強みになるのが保育士資格です。一般的に、保育士資格があれば実務経験がなくても認定資格研修を受講でき、修了すれば放課後児童支援員になれるとされています。

乳幼児から学齢期まで対応できる人材として、保育園と学童を両方運営する法人などでも重宝されます。(研修の要件は都道府県により運用が異なる場合があるため、詳細は各都道府県の実施要項をご確認ください。)

放課後児童支援員認定資格研修の内容

認定資格研修は、各都道府県が実施しています。おもな特徴は次のとおりです。

  • 内容は6分野16科目・合計24時間(1科目90分)
  • 試験はなく、科目ごとのレポート提出で修了を認定
  • 受講料は無料(テキスト代・交通費などは自己負担)
  • 修了証は全国で通用する

保育士資格があると一部科目が免除される

保育士資格があると、認定資格研修の一部科目(子どもの発達理解や障害のある子どもの理解に関する科目など)が免除される場合があります。

これまでの学びを活かし、負担を抑えて資格を取得しやすくなります。免除される科目や範囲は都道府県により異なることがあるため、受講前に確認しておくと安心です。

出典:こども家庭庁「放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)」

5. 学童保育の給料・年収|保育士資格や資格手当でどう変わる?

気になる給料を見てみましょう。学童保育は非常勤の割合が高く、常勤か非常勤か、資格の有無、地域や運営形態によって収入は大きく変わります。

参考として、よく目安とされる水準は次のとおりです。

資格のある支援員と無資格の補助員とでは、待遇に差が出やすい傾向があります。

学童保育は非常勤が多く全体の給与水準は高くありませんが、保育士資格を活かして放課後児童支援員になれば、収入面でもプラスに働きやすいといえます。

給料を上げるためにできること

制度面では追い風もあります。学童保育は非常勤の割合が高い一方、国は2024年度から常勤職員配置の改善を進めており、認定資格研修の修了者も前年から増えています。

士資格を活かして放課後児童支援員になれば、こうした常勤化・処遇改善の動きの対象になりやすいと考えられます。給料を上げたいなら、次のポイントを意識すると効果的です。

意識したいポイント

  • 放課後児童支援員の資格を取得する(資格手当で月1〜3万円ほど上乗せされる施設もある)
  • 「放課後児童支援員等処遇改善等事業」に取り組んでいる施設を選ぶ
  • リーダーや事業所長など、経験に応じた役職を目指す

地域独自の支援も広がっています。報道によると、東京都は学童保育の常勤職員を対象とした家賃補助制度の導入を予定しているとされています(対象範囲や金額などの詳細は要確認)。

求人を探す際は、こうした手当や補助の有無も確認するとよいでしょう。

6. 学童保育で働くメリット・デメリット

6. 学童保育で働くメリット・デメリット

学童保育は保育士資格を活かせる魅力的な職場ですが、働き方や待遇には向き・不向きもあります。

ここでは、応募前に知っておきたいメリットと注意しておきたいデメリットを整理します。

メリット

  • 保育士資格や子どもと関わる経験をそのまま活かせる
  • 小学生の成長を、より会話が深まる年齢で見守れる
  • 行事の準備や持ち帰り仕事が保育園より少ない職場もある
  • 午後からの勤務やパートなど、家庭と両立しやすい働き方も選べる
  • 需要が高く求人が多いため、地域や条件を選びやすい

デメリット・注意点

  • 全体的に給与水準は高くなく、非常勤の求人も多い
  • 夏休みなどの長期休暇は朝から長時間勤務になり、繁忙期になりやすい
  • 勤務が午後〜夜にずれるため、生活リズムの調整が必要
  • 施設や運営法人によって、体制や方針に差がある

デメリットの多くは、施設選びである程度カバーできます。とくに勤務の実態は施設ごとの差が大きく、公的統計でも18時半を超えて開所する施設が約6割、長期休暇中に昼食を提供する施設も5割を超えました。

学童保育が「生活の場」としての役割を強めるなかで、勤務時間や昼食対応など職員の業務範囲も広がっています。応募前に勤務時間・職員体制・長期休暇中の体制・処遇改善への取り組みを確認しておくと、入職後のギャップを防げます。

出典:こども家庭庁「令和7年 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況」

7. 学童保育の運営形態|公立・民間で働き方はどう違う?

学童保育は運営主体によって大きく3つのタイプに分かれ、働き方や待遇の傾向も変わります。

安定した待遇を重視するなら公設、独自のプログラムや裁量を重視するなら民間、というように、何を大切にしたいかで選ぶとよいでしょう。

8. 学童保育の仕事に向いている人

8. 学童保育の仕事に向いている人

次のような項目に多く当てはまる人は、学童保育の仕事にやりがいを感じやすい傾向があります。

向いているのはこんな人

  • 小学生と関わるのが好き
  • 子どもの「やりたい」を尊重して見守れる
  • 体を動かす遊びや工作などが得意
  • その場に応じた臨機応変な対応ができる
  • 午後〜夕方を中心とした勤務スタイルが合っている

乳幼児の担任で培った観察力や関わり方は、学童保育でも強みになりやすいものです。「小学生とじっくり関わってみたい」という気持ちがあれば、十分に挑戦できる仕事です。

よくある質問

学童保育の求人が増えるのはいつ頃ですか?

新年度に向けた募集が動きやすいのは、年末から年度替わりにかけての時期です。

また、朝から開所する夏休み前は人手の需要が高まりやすく、長期休暇に合わせた短期・スポット求人が出ることもあります。

通年で募集している施設も多いため、希望条件を決めて早めに探し始めるのがおすすめです。

放課後児童支援員の認定資格研修は、働きながらでも受講できますか?

働きながら受講する人も多くいます。

試験はなく科目ごとのレポート提出で修了が認定され、日程は都道府県ごとに複数回設定されるのが一般的です。

勤務先を通じて申し込むケースもあるため、受講のタイミングや費用負担については施設や各都道府県の実施要項で確認してください。

学童保育の選考では、保育士としてのどんな経験が評価されやすいですか?

子どもの安全管理や保護者対応、日々の記録づくりといった経験は、学童保育でも評価されやすいポイントです。

集団のなかで一人ひとりの様子を見て声をかける力や、遊び・行事を企画した経験なども伝わりやすい強みになります。

志望動機では「小学生と関わりたい理由」を具体的に添えると、意欲が伝わりやすくなります。

まとめ|保育士が学童保育で働くときに押さえておきたいこと

10. まとめ|保育士が学童保育で働くときに押さえておきたいこと

学童保育は、小学生の放課後を支える「毎日の生活の場」であり、保育士資格や経験をそのまま活かせる職場です。仕事の中心は生活の世話から見守り・伴走へと変わりますが、子どもの育ちを支える本質は保育園と変わりません。

給与水準や長期休暇中の忙しさなど気になる点はありますが、資格取得や施設選びで待遇ややりがいを高めることは十分に可能です。

需要が高まり続けている今、「小学生とじっくり向き合いたい」保育士にとって、学童保育は前向きに検討できる選択肢です。

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