保育士試験の筆記試験を突破した後に待っているのが実技試験です。
「ピアノが弾けない」「絵に自信がない」と不安を感じるケースもありますが、保育士試験の実技試験は、例年80%〜90%近い合格率で推移しています。
大切なのは技術の高さだけではなく、子どもと接するプロとしての適性を見せることです。この記事では、実技試験の基本から後悔しない科目の選び方、合格を引き寄せる準備のポイントを簡潔に紹介します。
- 実技試験の合格率と、試験官がチェックしているポイントについて
- 「音楽・造形・言語」の3科目から自分に合うものを選ぶ基準について
- 当日の服装や持ち物など、不合格を避けるための具体的な準備について
1. 保育士試験の実技は合格率約8割!それでも油断できない理由

保育士試験の実技試験は、例年80%〜90%近い合格率で推移しています。筆記試験に比べると合格率は非常に高いですが、毎年1〜2割は不合格になっているという現実もあります。
合格ラインは、選択した2科目それぞれで満点の6割以上を取ることです。不合格になるケースの多くは、技術不足よりも「保育の基本姿勢に関するミス」が目立ちます。
試験官は「この人に自分の子どもを預けたいか?」という視点で見ていることを忘れないようにしましょう。
2. 【音楽・造形・言語】自分に合うのはどれ?科目選びの3つのポイント
実技試験:3つの科目Select 2 Subjects
音楽(弾き歌い)
明るい歌声で完走R7:ハッピーバースデー
証城寺の狸囃子
造形(絵画)
45分で描き切る保育の場面を指定条件で
表情豊かに描写
言語(お話)
3分間の素話子ども15人を想定
身振り手振りで語る
実技試験では、3つの分野から2つの分野を選択します。自分の得意・不得意に合わせて慎重に選びましょう。
音楽に関する技術(弾き歌い)
ピアノ、ギター、アコーディオンのいずれかで(※令和7年度試験より、ピアノ以外を選択する場合は申請時に理由の提出が必要です)課題曲を演奏しながら歌います。
伴奏を簡略化しても、最後まで明るく歌いきることが合格のコツです。
※令和7年度の音楽課題曲は「ハッピー・バースデー・トゥ・ユー」と「証城寺の狸囃子」です。
造形表現に関する技術(絵画)
当日発表される「保育の一場面」を、45分間で指定の条件に従って描写します。背景や子どもの表情、保育士の動きなどを時間内に描き切る練習が必要です。
言語表現に関する技術(お話)
3歳児クラスの子ども15人が目の前にいると想定して、3分間のお話をします。
台本を見ずに、身振り手振りを交えながら子どもに語りかける力が求められます。
3. 保育士試験の実技で「これだけは避けたい」不合格フラグ

合格率が高いからこそ、避けるべきNG行動を把握しておくことが重要です。
笑顔がなく、声が小さい
保育現場では、子どもに安心感を与えることが第一です。緊張のあまり表情が硬くなったり、ボソボソと話したりすると「現場での適性」を疑われる可能性があります。
制限時間を守れない、または極端に短い
言語表現では3分間ぴったりを目指すのが理想です。2分未満で終わってしまったり、逆に物語の途中でタイムアップになったりすると減点対象になります。
条件を無視した描写(造形)
人数指定や場所の指定を無視してしまうと、絵が上手でも評価が大きく下がります。問題文を読み飛ばさない癖をつけましょう。
4. 実技試験の評価を左右する!最新の課題と対策ポイント

最新の実技試験の傾向を把握して、効率的に準備を進めましょう。
音楽と言語の事前準備
音楽と言語については、事前に課題が公表されています。
音楽のポイント
リズムが取りやすい曲が選ばれることが多いですが、独特の間がある曲は早めに練習を始めるのが安心です。
言語のポイント
課題は「ももたろう」「おむすびころりん」などが定番です。
どのお話を選んでも、子どもがワクワクするような表情で話すことが評価に直結します。
5. 実技試験当日に失敗しないための「身だしなみ」と「持ち物」

実技試験は、保育士としての資質を見る「面接」の側面もあります。
清潔感のある服装が基本
当日の服装はスーツ、または清潔感のあるオフィスカジュアルが望ましいです。
派手なアクセサリーや長い爪、華美なメイクは避けましょう。
持ち物チェックリストを忘れずに
造形では使用できる色鉛筆の本数や種類に制限があります。
当日の忘れ物はパニックの原因になるため、前日までに必ず受験票と合わせて確認しておきましょう。
6. 保育士試験の実技に向けた理想的な練習スケジュール

筆記試験の結果が出てから実技試験までは、約1ヶ月から1ヶ月半ほどあります。
スケジュール例
- 最初の2週間: 科目ごとの課題(楽譜、台本、絵の構図)を固定する。
- 中盤の2週間: 実際に時間を測って通し練習を行う。動画で自分の姿を客観的にチェックする。
- 直前1週間: 家族や友人の前で発表し、人に見られる緊張感に慣れる。
現場でもハプニングはつきもの。もし途中で間違えても、そこでやめてしまわずに笑顔で最後までやり切ることが、合格への一番の近道となります。
7. まとめ:保育士試験:実技合格に向けた最終準備

保育士試験の実技は、完璧な芸術作品を作る場ではなく、目の前のこどもの成長や笑顔を支える準備ができているかを確かめる場です。
技術不足に悩む必要はありません。「子どもたちに楽しんでほしい」という気持ちを込めて練習を積み重ねれば、きっと道は開けます。
合格通知を受け取り、保育の現場で活躍する日を楽しみに、最後の一歩を歩み進めていきましょう。